変わらないもの

アリストテレス『形而上学』を読んでいる。 変わらないイデアから、可変的なもの、不可変的なものが存在するのは、 これはどうもおかしい、という内容が書いてあった。 ところで話変わって、 「変わらないもの」って何だろう。 「信念?」そうおもってみたけ…

弥生時代の哲学

アリストテレス『形而上学』を読む。内容はまだふんわりとしか掴んでいないんだけれど、それにしても、この書物って2000年以上前に記された(考えられた)ものだという、それだけで非常に感慨深いものがある。ちょうど日本では、弥生時代にあたるのかな…

町の建物を用いた比喩 〜「方法序説」より

デカルトは、より良い思考を持つための方法について「町の建物」を用いた比喩を取り上げている。町の建物は、多くの人がそれぞれに建てた建物の集りである。しかし、より良い町をつくるには、ひとりの人が建物(町全体)を総合的に設計したほうが良い、と。…

高邁なる精神と相互理解

高邁なる精神(人)とは、前回分にも記したように、ものの善悪を判断する理性をもち、諸々の情念に惑わされることなく「気高い」精神の持主のことである。デカルトは、善悪を前にして様々に判断しうる存在としての、人間の「自由意志」を見出した。そのよう…

自由意志(原因)における他我

高邁なる人は「私」を尊重し、他者もまた当然、「私」と同様の状態にあることが可能だとみなす。ものの善悪を判断する理性をもち、情念に惑わされることを避ける。高邁なる人は、善も悪もなしうる自由な存在としての他者に「驚愕」する。そこにデカルトは他…

他者の観念

我々は他者の観念をどこまで明晰判明に認識しうるのか。 例えば石ころの観念を明晰判明に私の内に持ち得るには、物理学(幾何学・数学)を用いて演算的に知り得ることができる。なぜなら、デカルトによれば数学の観念は神に由来しており、すなわちそれは完全…

 他者の4つの分類

私たちの前に現れる「他者」は、ざっくり4つに分類できる。 1.対話における他者 2.視線上における他者 3.想像上の他者 4.妄想上の他者 まず1は、「対話」という行為遂行的場面において初めて現れる他者を意味する。 この場合の他者は「私」にとって予測不…

2011年の目標

2011年の幕開けです。 私にとって、2010年は怒濤の1年間でした。 大学院を卒業し、しばらくニート生活を満喫(?)した後、 夏頃に縁あって某企業にお世話になり、現在せっせこ働いています。 仕事では何もかもが新鮮で、発見の連続です。 そして、…

言葉はいるのか?(まとまりのない思考その2)

言葉は、必要か?と最近とっても感じている。 というのも僕には恋人がいるのだけれど、彼女に対して例えば「大好き」「愛している」という感情をつねに抱いているのは、これはもう間違いない(だって、まだ付き合って1ヶ月のホヤホヤなもんでして…なんか、…

過去/現在/未来(まとまりのない思考その1)

僕らの人生は1度っきり、なんて思う。「あーであったかもしれない過去」「こーではなかったかもしれない現在」……。僕はいまさら、そんな青春期の悩み(笑)を引きずっているわけだが、その類いの懊悩は別に現代の若者特有の病理というわけでもなんでもなく…

煩い

文章を書き連ねたくらいじゃあ なにも解決しないし治らない それは判ってる いま知ったんだけれど 伝えたい感情には 笑えない背景などない それも判ってる いま知ったんだけれど この恋を 僕は物語にできるだろうか? それは判らない いま知ったところだから…

 伝えなくちゃ

誰かを本気で好きになると 「私のこと知って欲しい」じゃなくて 「私のこと話さなくちゃ」って思うんだってことを はじめて知った ほとんど義務感にも似ているけれど 外部の強制でなく、自発的な義務感 それは、むしろ責任と呼んだほうが正しいのかもしれな…

 ユリイカ!

人は恋をすると、思いもよらぬ自らの感情を発見する。 それは私もしかり。 というのも、私は恋をしてしまった…ようなのだ。 そもそも、私はこれまでに1度も「恋」というのを経験したことがない。 ちなみに、私は現在二十代も半ばである。 だから、これまで…

机上のふわふわ

テレビには興味がなくて ラジオばかり聴いてる 声に恋する5秒前 黒くて四角の箱の中 に、また箱があったよ ねえ、コレ ちょっとくらいなら ひっくり返してしまって、いいでしょ? ねえ、もっと叫んで すっかり世界まるごと ひっくり返してしまってよ。 ――ガ…

モレ/ノイズ

なんでも図式的に当て嵌めると すっかりノイズは除去されるが 多くのモレを発生させてしまう

自由と勝手

「他人がどう思おうが自由」 「他人がどう思おうが勝手」 両者は似て非なるもの。 と思うのは私の自由か それとも勝手か。

蜘蛛の糸

ゆらゆらと 視界にゆれるのは糸だろうか もしくは煙草の残り香 ただようまぼろしは ほどけてからまって 朝露に濡れた蜘蛛の糸が とてもきれいだった 落ち葉をかさかさ踏みならして 通りを行き交う人々の靴音はまばら 遠く聴こえる風の声 まるで古い映画のよ…

世界の終り

やっと 世界は終わったのだという 鈍色の水面を照らす灯台の灯りは 世捨て人をも見放して 夜風に屹立して静寂 暗夜に映える孤独の影絵に 語る言葉も今はなく 茂みに乗り捨てられた一台の車 その傍に一匹の黒猫が座っている 二人は互いに身を寄せ合い 世界の…

愛をすることの考察(改訂版)

そう。 願いがひとつだけ叶うとしたら? あなたに言われたから、わたしは答えを探しに夢の世界に潜っていった。 びっくりした。 だって、世界はすでに 水没していたのだから。 それはまるで 果てしない壮大な水槽の中にいるような感じ。 わたしはぷかぷかと …

「メタ的思考」は結局のところ超越論的な自分によるロマンチックイロニーで、すなわちそれは独我論なのだから、外部を志向しようとすればする程、それは内部の強度を高めているだけで、けれどそういった生き方しか出来なくなった人々にとってみればそのコト…

あそび

なつい。いや、あつい。いや「なつい」という言葉が既に「夏」と「熱い」との両単語のなかから互いの主要な構成要素を組み合わした記号表現(シニフィアン)であることは最早自明なのだと、前回の講義で説明したところである(同様に、パロールがあくまでラ…

先月の読書履歴

森鴎外「ヰタ・セクスアリス」「舞姫」 伊藤左千夫「野菊の墓」 国木田独歩「武蔵野」 森下くるみ『すべては「裸になる」から始まって』 阿部和重「インディヴィジュアル・プロジェクション」「トライアングルズ」 堀江敏幸「熊の敷石」「砂売りが通る」「城…

《カワイイはつくれる》というキャッチコピーは的を得ている。 なぜなら「カワイイ」は作られることによってのみ在るからである。

ことしばいばい!

もう今年が終わるということです! というわけで今年最後の日記にふさわしいお題を考えました。 それは何かと申しますと… 今年、誰かしらの身に起こったであろう《不幸》を ちょっこし書き連ねてみようかと! いわゆる厄払いです。 (一部を除き、私個人にほ…

良い夢も悪い夢も、覚めたらどっちも悪夢

ハリネズミ − ハリ ≠ ネズミ = 孤独

◯現実と主観の歪みから言葉は生まれる ◯まだ生まれていないにも拘らず「死」を念うのは甚だ滑稽である ◯敵が見えぬのなら「生」も「死」も願わぬ事だ

死について

◯死を予感する度 私は「私」に死を与え 私は死を回避する ◯あらゆる死は生者に幸福を与える が、あらゆる死者に対して死は幸福でも不幸でもない ◯生の不幸は、死の幸福を知らぬ故に 生の幸福を奪うことである

なおった

なんとか鬱なおった。 いやはや鬱は家系ですな〜こればっかりは避けられん。 でもすぐ立ち直ったし、これは鬱ではなく単なる一時の迷いとかなんとか。にゃぱ〜まいったまいった。クラナド見て寝よう。

……

どうすれば彼女できるんだ! ああ付き合いたい! …と言語化すれば彼女できるんじゃないかと。アホだろうか。 僕は異性に優しくされるとすぐその気になってしまう。 相手にその気がないと判っているのに。 …僕単純だ。アホだ。チンカスだ。 あのコに彼氏がい…