やっと 世界は終わったのだという 鈍色の水面を照らす灯台の灯りは 世捨て人をも見放して 夜風に屹立して静寂 暗夜に映える孤独の影絵に 語る言葉も今はなく 茂みに乗り捨てられた一台の車 その傍に一匹の黒猫が座っている 二人は互いに身を寄せ合い 世界の…
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